FGFとは線維芽細胞増殖因子といいます。

この因子が作用することで線維芽細胞が増え働きが活性化されコラーゲンが産生されます。そのためCO２レーザーなどでニキビ跡を削りそこにFGFを作用させることでコラーゲンが増殖しニキビ跡が治るという考えです。

しかし、この考えではニキビ跡（痕）は改善できません。

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当院でもCO2レーザーとFGFの薬液はあるので、同じ治療は可能で実際4年ほど前、フラクセルが登場する以前にはこの治療法を試してみたのですが良い結果は出ませんでした。
なぜなら、

１.CO２レーザーで削る（アブレージョン）ことで新たな瘢痕を作り陥凹が出来てしまうこと。

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２.FGFを注入もしくは散布してもコラーゲンは増えるが組織自体が盛り上がることは少ない。もし盛り上がったとしてもきれいに盛り上がるのではなく盛り上がった傷となってしまうため、良い結果は期待できない。

３.ニキビ跡（痕）の治療は瘢痕の治療であり、FGFの治療では瘢痕に対して効果はなく根本的な治療になっていない。

つまり、フラクセルによる治療が適応となります。